일본어 신문사설

2016년 10월 5일 수요일 


朝鮮日報中央日報東亞日報, ハンギョレ, 韓国経済新聞 新聞の社説


일본어로 읽는 신문사설

주요 시사이슈 토픽



■ 조선일보 사설 朝鮮日報 社説

 研究費世界一の韓国になぜ科学分野ノーベル賞受賞者がいないのか

大隅良典・東京工業大栄誉教授(71)が今年のノーベル医学・生理学賞の受賞者に選ばれた。これにより、日本は科学分野のノーベル賞受賞者を22人輩出したことになる。韓国と日本では科学研究の歴史が異なる。しかし、韓国は国内総生産(GDP)に占める研究開発費の割合が4.15%(2013年)で、主要20カ国・地域(G20)でトップだ。それでも科学分野のノーベル賞受賞がゼロというのは、学界の風土に問題があることを示している。

……

韓国政府は今年3月、囲碁の人工知能(AI)「アルファ碁」と棋士イ・セドルの対決直後、AI研究に1兆ウォン(約920億円)を投じると発表した。このように流行を追い、「グリーン成長」「創造経済」など政権のスローガンに歩調を合わせるだけでは、人類の未来を革新する創意的な研究は生まれにくい。科学技術のマクロ的な流れに対する洞察力、若い人材を発掘する目、研究費を公正に管理する信望を備えた科学リーダーシップの確立が先決だ。


 戦争の危険をあおり国民をおどす韓国の融和政策論者

野党・国民の党のチェ・ギョンファン議員は4日、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が「国軍の日」記念式典で行った演説(10月1日)について、ある予備役将校からの電子メールと前置きした上で「大統領の次の手順は、北朝鮮を挑発行為へと誘導し、韓米連合軍がこれに報復できるよう、北朝鮮を刺激し続けることだろう」と述べ、朴大統領の対北朝鮮政策を批判した。また同党の非常対策委員長を務める朴智元(パク・チウォン)議員は国軍の日の翌2日、朴大統領の演説を「(北朝鮮に対する)宣戦布告だ」と批判した。朴議員は韓国の大統領が戦争をけしかけているとでも言いたいのだろうか。

……

かつて韓国では独裁政権が安全保障を口実に民主化を妨害してきた。ところが今は野党が「戦争か平和か」「北朝鮮を刺激すれば戦争が起こる」など非常に扇動的な言葉で選挙の票を得ようとしている。国民に恐怖心を与え、自らの政治的な目的を果たそうとする行動パターンは、かつての独裁政権も今の野党も何ら変わりがない。しかも野党による一連の戦争脅威論は、韓国が北朝鮮に対する備えや抑止力を十分に確保できない要因の一つともなっている。野党は政権を取りたいのであれば、安全保障問題を政治的に利用する発言をまずは控えなければならない。



■ 중앙일보 사설 中央日報 社説」

 基礎科学を育成できなければノーベル賞は永遠に他人の祭り

世界10位圏の経済強国の韓国はノーベル賞シーズンになると委縮する。116年のノーベル賞史上、国家科学技術の尺度となる科学分野の受賞者を一人も出せていないからだ。日本は今年も東京工業大学の大隅良典名誉教授が医学生理学賞の受賞者に選ばれた。大隅教授は細胞内の損傷した小器官を分解する役割をする「自食作用(オートファジー)」の研究に50年間も没頭してきたという。一生を捧げた大隅教授の成果はがんや神経難病治療に幅広く活用されている。これで日本は3年連続で科学賞、計22人の科学賞受賞者を輩出し、基礎科学最強国の地位を固めた。中国も昨年、初めて医学生理学賞を受けて全国が沸いた。

……

基礎科学の競争力は一日で生じるものではない。「科学が社会に役に立つのは100年後かも」という大隅教授の言葉を胸に刻む必要がある。日本のように若い科学者が挑戦的に研究に専念できるよう長期間の集中投資をし、米国のように政府の研究費の47%を基礎科学に投入し、研究者が自らテーマを決める風土が必要だ。本塁打より短打中心の「パリパリ(速く速く)」の評価システムと、討論もなく位階だけを前に出す研究室の雰囲気も改めなければいけない。いつまで隣国の祭りを羨んでばかりいるのか。


 人民元通貨崛起が第一歩、韓国はしっかり備えているか

1日に人民元が国際通貨基金(IMF)特別引き出し権(SDR)通貨バスケットに正式編入された。SDRはIMF加盟国が外貨不足に備えて作った補助的な国際準備資産だ。割合が大きいほど通貨の勢力が強まると考えれば良い。人民元の割合は10.92%で、ドルの41.73%、ユーロの30.93%に次ぐ3番目だ。英国の欧州連合(EU)離脱以降ユーロの地位は急落するほかないとみるなら人民元が事実上世界2位の通貨の座を占めたとみなければならない。中国の通貨崛起がついに始まったのだ。

……

長く見れば国際金融秩序の大変革にも備えなければならない。中国が人民元の国際化にスピードを出す場合、必ずドル覇権と争うことになる。米中間の通貨対立が拡大しかねない。金融当局と企業は人民元崛起の波及効果を綿密に考えシナリオ別の対応に万全を期さなければならない。計画をしっかり立てることに劣らず実践が重要だ。こうした時に備えようとしながら口先ばかりだった人民元ハブ競争は香港やシンガポールに大きく遅れている。人民元の国際化に合わせウォンの国際化を急ごうというスローガンも耳にたこができるほどだ。


 ロシアと日本は鉄道で連結するというが…

シベリア横断鉄道を日本列島と連結しようという議論が活発化している。この案が実現すればシベリア横断鉄道を韓半島(朝鮮半島)縦断鉄道と連結し「北東アジア物流中心国」へと発展しようとする韓国の戦略は事実上座礁する可能性が大きくなる。おとといの産経新聞によると、ロシアは現在ウラジオストクまでつながっているシベリア横断鉄道を、サハリンを経て北海道に伸ばす事業を日本に提案した。

……

両国とも巨大な帝国を経営した大国だ。これらが自国の利害に合致してシベリア横断鉄道で手を組む瞬間、韓国は北朝鮮に遮られた北東アジアの地理的孤独となる。ロシアを通じて北朝鮮を引き出すことも難しくなる。韓国政府も井戸の外に出て行き、進行が盛んな日ロ間の密愛に対する実用的対応戦略を出す時だ。



■ 동아일보 사설 東亞日報 社説」

 3年連続ノーベル科学賞を出した日本に韓国が追いつけない理由

3日、東京工業大学の大隅良典栄誉教授が、2016ノーベル生理学医学賞を受賞し、日本が3年連続でノーベル賞を受賞した。1970年代半ば、「オートファージ(autophagy・自家飽食)」研究を始めて50年、一つの井戸を掘った大隅氏の研究は、パーキンソン、アルツハイマー病、各種老化治療剤の開発に幅広く活用されている。日本人ノーベル賞受賞者は25人で、2001年以降、自然科学部門だけで米国に次ぎ2位(22人)だ。

……

大隅教授は、「細胞内のごみ箱」という誰も注目しなかった突然変異酵母の研究を始め、「誰もしない事をする、科学者としてそれが楽しみ」と話した。若者たちには、「科学はすべて成功するわけではないが、挑戦することが重要だ」と述べた。流行に振り回されず、黙々と一つの井戸を掘れという助言を韓国の科学者も肝に銘じなければならない。



■ 한겨레 사설 ハンギョレ 社説」

 日本のノーベル賞3連覇から学ぶべきこと

大隅良典・東京工業大学名誉教授が3日、ノーベル医学生理学賞に選ばれた。これで日本は3年連続で受賞者を出した。日本の受賞歴は眩しく見える。1949年湯川秀樹が初めてノーベル物理学賞を受けて以来これまでに基礎科学分野だけで22人の受賞者を出している。文学賞や平和賞を合わせると25人に達する。日本は2000年代以降では米国に次いで多くの受賞者を輩出した国になった。ノーベル賞に関する限り日本は韓国と比較にならないほど先んじている。

……

このような事実は我々韓国社会がノーベル賞のために何をすべきかという問いに対する指針を示してくれている。最も重要なことは国家が遠い先を見通す見識で、基礎科学分野に持続的な関心を示すことだ。短期の実績だけに頼る気短い投資ではノーベル賞はよその国の話でしかない。私たちの社会全般の雰囲気も変わるべきである。今のように、可能性ある人材が基礎学問の分野に目を留めずに医大にばかり、それも整形外科のような金儲けをしやすいところにばかり集中するのは大きな浪費である。それだけ、私たちの社会は未来に対する不安が強く、金銭が一番という考え方が蔓延しているためだ。このような大局が見られない雰囲気では根気ある努力を必要とする大きな業績は生まれようがない。国家の長期的な関心と共に社会の雰囲気の一大改革が必要だ。



■ 한국경제신문 사설 韓国経済新聞 社説」

 日本22 中国9 韓国0…韓国では科学と政治があまりにも近い

東京工業大の大隅良典名誉教授が今年のノーベル医学生理学賞の受賞者に決定した。細胞内の老廃物を細胞が自ら分解する「オートファジー(自食作用)」のメカニズムを明らかにした功労だ。大隅教授の研究はパーキンソン病など神経難病を治療するきっかけを知るのに寄与した。これで科学分野での日本のノーベル賞受賞者は計22人となった。3年連続でノーベル賞受賞者を輩出している。しかも今回は単独受賞だ。日本国内では科学分野の底力を生かして経済で花を咲かせようという雰囲気も生じている。

……

韓国は研究開発投資が少ない国ではない。GDP比の研究開発費は世界最高水準だ。十分に産業化の歴史も持つ。ノーベル賞はない。科学界は資産の蓄積がまだないと説明する。政府の課題で科学者が自発的に提案する研究がほとんどないとし、これを増やしてほしいと政府に請願したりもした。一理あるだろう。今の韓国ほど科学と政治が近い国は探しにくい。科学者は政治に参加し、政党はそのような「ポリフェッサー」に比例代表1位を与える。研究費をめぐる大学内の政治も深刻だ。米国で研究にまい進してきた学者も韓国に来るとこうした雰囲気に巻き込まれてしまう。韓国科学界の魂はこのように抜けていく。


 日本の対韓直接投資が4年連続で減る理由

今年の外国人直接投資(FDI)が過去最大を記録中というのはうれしいニュースだ。1-9月のFDIは150億5000万ドル(約1兆5500億円、申告基準)で、前年同期比13.4%増加した。製造業への投資が46.2%急増したのをはじめ、バイオヘルス、ICT融合、高級消費財など新産業分野にFDIが集まった。各種悪材料にもかかわらず、外国人が韓国経済のファンダメンタルと潜在力を信頼しているという証拠だ。

……

両国間の政治的緊張は韓国資本の日本投資にも悪影響を及ぼしている。韓国企業の日本企業買収が日本政府の反対で実現しないなど被害事例が相次いでいる。浅はかな政治的策略や民族感情の排除は必須だ。いつまでも過去の歴史に埋没しているわけにはいかない。韓日関係の改善が急がれる。