일본어 신문사설

2016년 11월 10일 목요일 


朝鮮日報中央日報東亞日報, 韓国経済新聞 新聞の社説


일본어로 읽는 신문사설

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■ 조선일보 사설 朝鮮日報 社説

 トランプ勝利の衝撃、死に体の朴大統領と無責任な野党は耐えられるのか

米大統領選挙でドナルド・トランプという異端児が予想を覆して当選を果たした。その結果、韓国では北朝鮮の核問題や東アジア情勢、韓米同盟、経済危機などに今後いかなる影響が及ぶか予想もつかなくなった。先行きがあまりにも不透明な中、韓国では大統領がその権威も権限も失い、与党は支離滅裂状態、野党は無責任な党利党略にばかり没頭している。われわれはこれまで安全保障や経済で数々の危機を経験してきたが、ここまで悲惨な状況になったことはない。まさに内憂外患という言葉がぴったりだ。ただそれでも崔順実(チェ・スンシル)氏による国政私物化問題の真相は、トランプ氏当選の衝撃とは関係なく徹底して解明されなければならない。検察の捜査が終われば特別検事も活動を始めねばならないだろう。そうなれば朴槿恵(パク・クンヘ)大統領も複数回にわたり取り調べを受けねばならず、何らかの結果が出ればそれに応じた責任も取らねばならない。ただ何があってもこの国だけは守り抜かねばならない。

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朴大統領とその取り巻きの親朴グループが今回のトランプ・ショックを危機脱出のチャンスにしたいと考えているのであれば、その考えは直ちに捨てた方がいい。そんなことはそもそも不可能であり、今の危機をさらに悪化させる恐れさえあるからだ。大統領は二重、三重の国家的危機をもたらした張本人として、全てを放棄する姿勢から一歩たりともずれてはならない。また野党も党利党略以前に国のことを考える姿勢を持てば、支持者から一時的な非難を受けることはあっても、政権運営の能力に対する信頼は少しずつ積み上がるだろう。政治家として本当にやるべきことがあるとすれば、今こそ大統領にとっても野党にとってもそれをやるべき時だ。


 薄氷の韓国経済と「トランプリスク」

たたでさえ薄氷状態の韓国経済に「トランプリスク」が追い打ちをかけた。米大統領選で勝利したトランプ氏は勝利宣言で「米国の国益を最優先にするが、世界とも協力していく」と述べた。しかし、重点は「米国第一」にある。開放と経済統合の秩序づくりに率先した米国は自国の利益のために力を振るう国へと変貌した。

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「トランプリスク」がどんな形で襲い、どんな結果を生むのかはまだ不確実だ。しかし、2008年の世界的な金融危機以降続く世界経済の低迷が今後短期間で終わらないことだけははっきりしてきた。不況の中で各国が自国の利益ばかり掲げて衝突すれば、韓国のような中規模の開放国家は大きな打撃を受ける。政府の経済司令塔からまず修復しなければならない。


 米国が韓国を守らない状況への備えはできているのか

米国のトランプ次期大統領の外交政策には「新孤立主義」と「米国最優先」という二つの軸がある。これらはいずれも韓国の外交・安全保障政策の根幹である韓米同盟に大きな影響を及ぼしかねない。なぜならいずれも、国際問題への介入が米国の利益にとって負担となる場合、介入はしないということだからだ。第2次大戦以降、米国が取ってきた外交政策とはいわば完全に異なるもので、オバマ大統領が過去8年にわたり続けてきたアジア重視戦略とも相いれない。韓半島(朝鮮半島)問題への関与が米国にとって得るものより失うものが多いとトランプ政権が判断した場合、韓米同盟は一気に不安定化しかねないだろう。

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トランプ氏はわれわれに「大韓民国を守るのは誰か」という根本的な問いを改めて投げ掛けてきた。われわれが国防を事実上米国に委ね、国内での争いにばかりに熱中してきたのは事実であり、しかも国防を人ごとのように考える風潮まで定着しつつある。自分の家や土地の価格が下がるのであれば、北朝鮮の核ミサイルを阻止する米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の配備にさえ反対するのがこの国の現状だ。このままではいつか米国が完全に方針を見直した時に、われわれは自分たちを守ることができるだろうか。今こそ国民の誰もが真剣に考えなければならない。



■ 중앙일보 사설 中央日報 社説」

 トランプ氏の勝利で二重の危機を迎えた大韓民国

悪夢が現実になった。昨日終わった米国大統領選挙でドナルド・トランプ共和党候補が民主党のヒラリー・クリントン候補を抑えて第45代米大統領に当選した。公職経験が一度もない政治アウトサイダーが世界最強大国の米国の次期大統領になったのは常識と通念を破る大異変だ。財閥トップでわいせつな言動と毒舌、奇行を繰り返したトランプ氏が合衆国の最高指導者に選出されたのは「ブレグジット(英国のEU離脱)」とは比較にならない大事件だ。

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今は国家的に非常状況だ。もしトランプ氏の当選という外的挑戦を国内政治的に利用しようという動きがあれば大きな国民的抵抗に直面することになるだろう。こうした二重の危機を克服する第一歩は「ゲート」の当事者である朴大統領が自ら後退し、国政委譲の意思を明確にするところから探さなければいけない。


 内憂外患の韓国経済、経験と実力備えた専門家が乗り出さねば

トランプ氏の予想外の勝利に世界の金融市場がひきつけを起こしている。自国優先主義と孤立主義に要約されるトランプ氏の経済政策に対する懸念のためだ。

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それにともなう打撃を最も大きく受ける国は韓国になるほかない。振るわない輸出がさらに萎縮し、金融市場の不確実性が加重されるだろう。速やかに状況を把握して対応しなければならないが、崔順実(チェ・スンシル)問題で経済指令塔が事実上空白の状態だ。メガトン級の内憂外患に無防備なのだ。大統領の二線後退と挙国内閣構成を急ぎ、全権を持つ副首相が経済を指揮すべきだ。民生経済をぶちこわし構造調整で落第点を受けた現政権の経済チームではなく、過去を問わず経験と実力を備えた専門家を起用しなければならないという世論を受け入れるべきだ。



■ 동아일보 사설 東亞日報 社説」

 怒れる米国の選択、トランプ政権の対外政策に備えなければ

米共和党のドナルド・トランプ氏が所得減少と雇用の危機に不満を抱く米国民の支持を受けて第45代米国大統領に当選した。出馬宣言から11ヵ月でリンカーン大統領を生んだ160年の伝統の共和党候補になり、ついに大統領にまでなる大異変だ。共和党は上下院選挙でも大勝を収めた。

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トランプ氏が与える教訓もある。他でもない自国の安全保障は自ら守らなければならないという平凡な常識だ。トランプ氏のホワイトハウス入城を災難にするか機会にするかは私たちがどのように準備するかにかかっている。



■ 한국경제신문 사설 韓国経済新聞 社説」

 トランプ氏の勝利がショック? 我々しだいだ

すべての予想が覆された。米大統領選挙でドナルド・トランプ共和党候補の勝利を予想する人はほとんどいなかった。米国主流メディアはともにヒラリー・クリントン民主党候補に傾いた報道で一貫していた。前日までウォール街はクリントン氏の勝利にベッティングしていた。しかし「異端児」トランプ氏は逆転劇を見せた。選挙人団538人のうち過半を確保した。1年前に支持率1%でスタートし、共和党予備選でライバル16人を次々と退け、最後にはクリントン氏にまで勝利した。ブッシュ家、クリントン家など政治貴族を抑えたアウトサイダーの勝利だった。もう「トランプ時代」が開かれた。

……

トランプ氏はこれまであまり見られなかったリーダーシップだ。米国メディアが作った虚像にとらわれ、いかなる準備もないため、我々にはショックとして迫る。今からでもすぐに正確な方向を定め、国益を貫徹しなければいけない時だ。野党も全面的に協力する責任がある。「トランプ米国」との関係は我々しだいだ。